自閉症の赤ちゃんかどうか心配している方は、もしかしたら自閉症と水銀について
目にしたかもしれません。正しい解釈を知っておきましょう。
自閉症の赤ちゃんを育てている親御さんは、自閉症と水銀の関連性についての問題をあまり知らないかもしれません。
2004年3月にある報道番組で、自閉症の原因が水銀にあって水銀キレート療法によって改善したという特集が組まれました。自閉症の赤ちゃんだけでなくさまざまな世代の親御さんに動揺を与えることになりました。
結論から言うと、水銀によって自閉症の赤ちゃんが生まれるという検討は不十分で、根拠に乏しいという見解の方をよくみかけます。日本自閉症協会・日本小児神経学会・日本小児精神神経学会・日本小児心身医学会などは、それぞれ自閉症や赤ちゃんの予防接種、水銀の影響など、独自に論文等を集めて検証し、自閉症に水銀キレート療法の有用性の根拠は乏しいとしています。
自閉症と水銀が関連付けられたのは、予防接種の注射の防腐剤に含まれていた水銀が原因だという1998年の研究論文からです。最近では自閉症は赤ちゃんのときの子育ての仕方は関係なく、脳に何らかの障害があって自閉症になっていると考えられています。しかし、自閉症の水銀原因説は、体内に残った重金属(水銀)が原因で、水銀キレート療法で水銀を取り除くことによって自閉症の症状が改善すると考えています。
それに対して、水銀キレート療法に反対する側は、主に水俣病ののことを出して反論しています。というのは、水俣病は水銀が原因で発祥しるのですが、その地域で自閉症が多かったというデータは出てこないからです。また、予防接種の防腐剤も改良されて水銀の影響が少ないのに、自閉症が減っていないのも疑問です。
自閉症の赤ちゃんを疑ったとき、検診の発達検査では「様子見」にすることが多いです。ですから、あせって今のうちに何かできないかインターネットで探す親御さんがたくさんいらっしゃいます。でも、基本的には上記に挙げた、自閉症協会などの情報が信用おけそうです。
水銀キレート療法は、副作用などのリスクも伴います。もし希望されるのであれば、先に子どもの療育センターや自閉症協会などに相談してみましょう。
最近、インターネット上で自閉症の原因は水銀で、水銀キレート療法で除去すると自閉症の症状が改善するとうたっているサイトも現れ、この報道騒動を知らない自閉症の赤ちゃんをお持ちの親御さんが不安にならないように書き上げました。一度、水銀キレート療法のサイトや協会のサイトを比較して見ておくといいでしょう。