膀胱がんの兆候などについて知っている人はあまりいないと思います。膀胱がんの治療に備えて、少し勉強しておきましょう。
膀胱がんとは、その名の通り膀胱にできるがんです。膀胱がんは、人口10万人辺り、およそ5〜8人で、女性よりも男性のほうが4倍近く膀胱がんになりやすいようです。年齢を重ねると膀胱がんの発生頻度は高くなり、60歳を過ぎたごろに発症のピークがきます。
膀胱がんで一番多い症状は、血尿です。おしっこに混じって血が出るので尿が赤みを帯びます。血尿は、膀胱がんの中でも比較的初期から現れる症状なので、血尿が出たとき病院で検査する事で、膀胱がんを発見するケースも多いので、できるだけ受診しておきましょう。表層だったり、早めの場合は膀胱の除去をせずにすむ場合も多いです。
検査は尿検査から内視鏡検査、造影剤を使った検査やMRIなど、症状によって使い分けるのですが、尿からがん細胞を発見するケースや超音波で発見するケースも多いです。
膀胱がんは(1)表在性膀胱がん(2)膀胱上皮内がん(3)浸潤性膀胱がんがあります。
表在性膀胱がんは、膀胱内の表面に発症したがんで、膀胱がんの70〜80%を占めます。比較的軽い膀胱がんで、表面のがんを取り除くだけで、膀胱自体を取り除く必要はりません。ほとんどの場合が内視鏡の手術で取り除く事ができます。
膀胱上皮内がんは、膀胱の粘膜内にまばらに散らばっている感じで、がん細胞と膀胱の粘膜の区別が付きにくく、薬を注入して治療をしていく事が多いです。薬による治療の完治率は70%程度で、難しい場合は膀胱を除去する事になります。
浸潤性膀胱がんは、がん細胞が深くまで浸透し、場合によっては膀胱の外部まで浸透して転移し始めます。基本的に膀胱の全摘出を行う事になり、転移の心配がある場合は、先に全身抗がん剤治療を行います。
膀胱がんで膀胱を摘出すると、代わりのものを準備しておかなければなりません。なので、尿を外に出す機構の手術も行います。体力などの事情により、複雑な手術が困難な場合は、危険ですのでこの方法になります。
簡単な方法は、尿管皮膚瘻で、尿管を直接皮膚に取り付けてそこから尿を排出する方法です。尿が垂れ流しになるので、外部に専用の袋を取り付けてその袋の中に尿が溜まったら排出します。
膀胱の変わりに外部の袋を使うのは他にもあり、回腸導管と蓄尿型人工膀胱といいます。回腸導管は回腸を15cmほど切り取って尿管を接合し、皮膚に取り付けます。蓄尿型人口膀胱は60cmくらいの回腸で膀胱の代わりになる袋を体内に作ります。
尿路が使える場合には、人口膀胱を尿路につなぎ、これまでと同じ場所から排泄します。排泄は、手による加圧か腹圧によって排出する事になります。